長女のこと(中学生活)その25
「母ちゃんはスイケンをやったことがある?
わたしは意外と上手みたいなんだよね。」
ムスメよ。相変わらず唐突だな。
……。
酔拳かぁ。。
なんかアチョーっ!!みたいな感じの人がやってるよね。
カンフー映画とかによく出てきそうなイメージ。。
「へぇ~。母ちゃんが何言ってるんだか分からないけどさ。
アチョーって人が考えたのか。天才だね、アチョーさん。
学校でね、結構みんな休み時間とかもやってて大流行りなんだ。」
アチョーさんが考えたって言ってないんだけど。。
まぁいいか。。
それにしても、酔拳が大流行りってどんな学校だよ(笑)
それで、アンタは上手な方なのか。
誰が出来を評価するんだか(笑)
「あぁ!!
信じてないでしょう?
じゃぁ、わたしと今勝負しよう!」
えっ!?
勝負ってなにさ?
なんだかよく分からないけど、フラフラして酔っ払ったフリをしてれば良いのかね?
ドラゴンボールの亀仙人の事を曖昧ながら思い出し、先手必勝とばかりにやってみた。
「えっ?
母ちゃん、急にどうしちゃったの?
なんか、動きが物凄く変だよ。
無様っていうか、不審者みたいだけど。」
ぶざま!!不審者!!
ひどい言われようだなぁ。
それじゃぁ、アンタの番だよ。
やってごらんなさいな。
「ここじゃぁ、無理でしょ。。
それに何か、母ちゃん体調悪そうだからもういいよ。
わたし一人で外でやってくるよ。」
おいおい。外でやってたらさすがにアンタが不審者だよ。
外に行かずともここでやれば良いじゃん。
「鉄棒がないとぶら下がれないでしょうが!
それより、母ちゃんさっきの動きが本当に変だったから、
疲れてるんじゃない? 寝てた方がいいよ。」
こうしてムスメは外に行かれました。
懸垂と酔拳…。
コトバは似てるけど全く違うもの。。
ムスメの語彙間違いに、またしても敗北。。
挙句の果てには、寝た方が良いとアドバイスされる始末。。
先手は必ずとも必勝ではございませんでした。
このブログへのコメントは muragonにログインするか、
SNSアカウントを使用してください。