ひもそ日記

高1長女(ADHD)と中2次男(てんかん)の日常。たまに高2長男の男子校生活や家族のことなど。

長男のこと(2016中学受験)その6

穏やかだった電車の中が嘘のように、
本命校の最寄り駅につくと、家族にも緊張感が漂ってきました。


改札近くに同じ塾の友達がいるよと、息子が言いました。
うん…。仲が良いのは知っているよ。
でも合否が分からないから、今日だけは話しかけてはダメだよと、言いました。
息子も頷き、タクシーに乗り込みました。


笑顔でお母さんと話をしている子。。
親御さんに肩を抱かれて泣いている子。。
急いで次の受験会場に向かっている子。。
色々な様子が車の中から見えました。


みんな一生懸命頑張った。
でも、合否でこんなにも違うんだな。
うちも渦中にいるんだな。
なんだか、もう見ていられないな。。
その後はずっと下を向いて、学校に着くまで祈っていた気がします。


学校に着くなり、長男が走り出しました。
見てくる!とも言わずに、合格発表の張り出しがされている講堂目がけて
長い階段を二段飛びで駆け上がっていきました。
その姿で、長男のはやる気持ちが伝わってきました。
わたしは「神様お願いします」と思いながら、長男の姿をじっと見つめていました。


長男は行きと同じように、二段飛びで階段を駆け下りてきました。
目には涙をいっぱい溜めて、私たちのところに戻ってきて、
息を切らしながら言いました。


「合格したよ!」


多分誰よりも泣いたのは、わたしでした。
今までの苦労が報われた気がして、驚くくらい涙が出ました。
良かった。。
本当に良かった…。
恥ずかしくなる位、涙でぐしゃぐしゃの顔でしたが、息子を思いっきり抱きしめました。


その後、息子が塾の合格体験記のインタビューに答えている間に、
わたしは合格証を頂きにいきました。
そして、大きな過ちに気が付くのです。
何故わたしが先生から頂いてしまったのか!と。
ここは本命校、息子が直接先生から頂くところだろうと。。


すまない…申し訳ないと、謝ったら長男が言いました。


「まぁ、良いんじゃない?
 母ちゃんも頑張ったってコトで。」


こうして2月3日を終えました。
後は4日にB校の発表を見に行き、辞退することをお伝えするだけ。。


B校、凄く良かったんだけどな。
ダブルスクールが出来たら良いのに。。


そんな事を考えながらも、受験が終わった開放感で胸がいっぱい。
心から「お疲れ!自分」と思えた日になりました。


つづく


奇しくも今日は、あの日から二年。
今日も沢山のご家庭がドキドキしながら、祈っているのかな。
受験生とその親御さんに、素敵なご縁がありますように。。