ひもそ日記

高1長女(ADHD)と中2次男(てんかん)の日常。たまに高2長男の男子校生活や家族のことなど。

キムコ先輩のはなし その2

キムコ夫婦は若さゆえ、お金はございませんでした。
だって、先輩17歳ですもんね。。
そりゃ、お金なんて持っていないだろうな。
ですが、初孫ということもあり、夫の実家は大喜び。
めでたく一緒に暮らすことになりました。


最初は、ふてぶてしい感じだったキムコ先輩。
一緒に暮らすことになってから、更にふてぶてしさに磨きがかかったそうです。


姑が家事を教えようとすると、
「そういうの全く興味ないんで!教えてくれなくてイイっすよ。
 お母さんファイト!って感じで。」と言われたそう。


せめてご飯くらい作れないと!と姑が言うと、
「ポテチがあれば生きていけるんで大丈夫っす。
 ピザポテトとコーラがあれば、ご馳走なんで。」と先輩はおっしゃった。。


さすがキムコ先輩。
NGワードを連発していらっしゃる。。


世のお姑さんなら、イライラMAXになっていたかもしれませんが、
うちの姑さんも、「なかなかの方」なので、発言が違います。


「キムコさんはお腹に子供がいるのに、ポテトチップスしか要らないって
 言うから、困ってしまってね。。
 せめてもと思って、毎回違う味のポテトチップを買ってきてあげたの。
 色んな味から十分な栄養が取れたと思うのよ。
 それが功を奏したのか、元気な男の子が生まれたのよ。」と。
……。
功を奏したのか?


出産を無事に終えたキムコ先輩。
ムクムクと母性が湧いてきたわけではなく、遊びたい気持ちが湧いてきたそう。
乳飲み子を姑に預け、お出かけ三昧。
不思議なことに誰もキレませんでした。


その当時、わたしの夫も一緒に暮らしていたそう。
よく怒らなかったねぇと言ったら。
「キムコさんには何を言っても無駄だからね。
 弟の嫁だし、オレ知らねえって思ってた。」
……。
まぁ、確かに。キムコ先輩は言うだけ無駄な感じがするね。。


「そうそう。無駄なんだよ。
 弟が見かねて、子供の面倒をみたら?って言ったら、
 キムコさんがイヤだね!って言ってさ。
 2週間位帰って来なかったんだよ。」


…2週間!?
それはスゴイね。。


「で。久しぶりに戻ってきて、悪びれた様子もなく、自分の子供の顔を見てさ。
 『わたし遊んでても平気じゃん!
  親がなくとも子が育つって占い、マジ当たってるわ!』
 ってポテチ食いながら言ったんだよ。」


…占い?
これはもう『レジェンド』の域に達している思考ではないだろうか。。
プラス思考とかマイナス思考とかではなく、異次元の思考。
わたしは、キムコ先輩を一つもマネ出来そうにない。
同じ嫁経験者として、なんて歯がゆいのだろう。。
自分は平凡な嫁なんだと、改めて思い知らされました。


次回も同居編。

キムコ先輩のはなし

以前ブログに書いた、山田さんを覚えていらっしゃいますでしょうか?
結構なキテレツっぷりを発揮していた山田さんですが、
残念ながらキムコ先輩には敵いません。
わたしの中でキムコ先輩は、敵なし!の存在です。


数々の武勇伝をキムコ先輩は作ってこられました。
姑さんからキムコ先輩の話を聞くたびに、おったまげ~!!となっていました。
キムコ先輩…その正体は。。
「嫁仲間だったかもしれない、夫の弟の元お嫁さん」にあたる方です。
わたしより、5つ年下になりますが、お嫁さんとしては先輩なので、
心の中で先輩!と呼んでいました。
嫁時代の、やらかしっぷりも半端なかったようです。
キムコ先輩の武勇伝のお陰で、夫の実家で、わたしが何かしくじったとしても、
「それくらい、かわいいもんだ」で済みます。
先輩…マジありがとう。。


そんなキムコ先輩と弟くんは、授かり婚であります。
先輩17歳、弟くんが23歳の時でありました。
結婚式は「カラオケ屋さん」で挙げたそう。
トレンドに疎い夫の実家は、キムコ先輩の「今の流行りはカラオケ婚っすよ!」
を信じて、家族みんなでゾロゾロ向かったそうです。
キムコ先輩は、当時のダボダボな服を着たラッパーみたいな格好で参加。
キャップ帽も被っていたそうです。
因みに、他の人たちは礼服で参加したそう。
ウェディングドレスという選択は「マジダサい!」と言うキムコ先輩のお言葉で
ナシになったらしい。
「だからって、花嫁さんがラッパーみたいな恰好はないだろう!」と、
誰も突っ込まなかったのが、わたしには不思議で仕方がない。。
実際、店員さんに「今日は皆さん、いったいなんの集まりですか?」
と言われたそうです。
周りが礼服着てて、花嫁さんがラッパーじゃねぇ。。


少々オンチな先輩の長時間のオンステージのカラオケは、
初カラオケの姑さんには、相当堪えたらしく、
「あそこには悪魔がいるから行きたくない!」と言い、それ以来一度も
カラオケに行ったことがないそうです。


さすがキムコ先輩。。
結婚式から飛ばしています。


次回、同居編。

対応に困るとき その2

長男の中学受験時、物凄く対応に困った出来事がありました。
発端は、一本のメールでした。
そのメールは、一月の塾での授業も大詰めという日に、届きました。
差出人は、同じ塾のYちゃんママ。


「Yが昨晩、熱を出してしまったのよ。
 病院に行ったらインフルだったの。
 とりあえず、熱は下がったしマスク二重で塾に行くから心配しないで。」と。
……。
なんで、そんな爆弾発言をわたしにした!?
そんな、インフルほやほや状態で来るのかね?
勘弁してくれよ。。
本番まであと数日だから、うつされたら困るんですけど。
……。
でもまぁ、行かせたい気持ちはわかる。。
記念品とか、先生の最後のの応援メッセージをYちゃんに聞かせたいんだろうね。。
6年間頑張ってきたから、気持ちはわかるけどさぁ。


でも、よくよく考えてみたら、今回はYちゃんと違うクラスだった事に気が付きました。
けれど、息子と同じ学校志望のWくんが、Yちゃんと同じ教室だと、思い出しました。
Wくんは、よくマスクを忘れてきます。
こりゃぁ、Wくんママには伝えた方がいいなと思い、お知らせしました。


Wくんママは、お怒りでした。
うつされたら、かなわんしね。
でも、Yちゃんママらしいって感じだよね。。
わたしなら行かせないけどさぁ。
でもまぁ、最後だし行かせたい気持ちは多少わかるんだよね。
Yちゃん、マスク二重で来るそうだけどさ!
Wくんも用心してマスク頑丈にしていった方がいいよ!と、伝えました。


教えてくれてありがとう!マスクさせていくわ!で「終わる話」だと思っていました。
しかし、Wくんママは違いました。


「Yちゃんママから聞いたのはあなただから、塾に、Yちゃんインフルなのにママが
 来させようとしています!って言ったらどう?
 それか、Yちゃんママに「あなたの行動は迷惑よ!」ってハッキリ言ったら?
 わたしが聞いたわけじゃないから、あなたが言うべきよ。」


……。
えっ?
なんでそんな大ごとになっちゃった?
わたしは、Yちゃんママの行動に対する少々のグチと、
Yちゃんの近くに寄るべからずと伝えたかっただけなのに。
急な展開に、どうしたものかとオドオドしていたら、
Wくんのママにキレられました。


「もう、いいわ!わたしがYちゃんママに言うわ。
 わたしが泥をかぶればいいわけね!!」


ドロ…。
被せた覚えはない。。


その後、WくんママがYちゃんママにお電話をして、Yちゃん家はお休みすることに。
結果的に、Wくんママは凄いと思います。


ただ、なんだろう。
だれもがWくんママのような行動はとれない気がします。
そして、なんとなくWくんママには気を付けないとなぁと思うようになりました。


息子とWくんは進学先が違います。
ランチ会などで、YちゃんママやWくんママにも年に1度お会いします。
美味しいご飯を食べながら、久しぶりだね~と笑いながら、
過去のことなどスッカリ忘れ、みんな子供の事を各々ぼやきまくっています(笑)
その現実になんとなく、ホッとしている自分がいます。。