ムスメの友達の恵夢ちゃんは、少し風変りなお子さんです。
アニメが大好きなお子さんで、学校のイベント時には、
アニメのコスプレなんかをしています。
スラっとしているので、コスプレなんかもよく似合います。
ただ一度入ると、アニメの世界感からなかなか戻ってこないので、
日常会話をする為には、少々お時間が必要なようです。
そんな恵夢ちゃんから、我が家に電話が掛かってきました。
電話を取ったのは長男でしたが、何とも言えない顔をしながら
わたしに、言いました。
「なんかさ。
『わたし、レミリア・スカーレットと言うわ。
○○ちゃん(ムスメの名)は居る?』って言われたよ。」
……。
あぁ!!
そりゃぁ、恵夢ちゃんだよ。
『レミリアさん』って人が、最近のお気に入りのアニメのキャラクターらしいよ。
恵夢ちゃん、電話でも自らをそう名乗っているんだよね。
本格的だねぇ。
「おぅ。。
彼女が恵夢ちゃんか。
僕も、そのアニメ知っているけどさ。
ちょっとビックリするね。」
……。
まぁ、初めてだとビックリするかもね。
母ちゃんなんかは、ごきげんよう!レミリアさん!って
感じでいつも返すけどね(笑)
「僕も次回はそう言ってみようかな…。
そういえば、レミリアさんにさ。
『借りは返したわ。血は飲まないであげるからさっさとお帰り』
って言われたよ。」
アニメのレミリアさんの決め言葉かなんかかねぇ。
母ちゃんも毎回言われるから、試しにさ。
どうぞ、血を飲んでくださいって言ったらさ。
「要らないので、○○ちゃんに代わって下さいって普通に言われたよ(笑)」
「たしかに(笑)
母ちゃんの血は要らないや(笑)
それにしても、妹はレミリアさんじゃなくて、
電話口で、恵夢ちゃんって呼んでいるね。」
「あぁ。
恵夢ちゃんをレミリアって呼んじゃうとさ。
その世界に入り込んでしまって、一向に話が進まないんだってさ。」
へぇーと頷く長男と話をしていると、電話を切る音がした。
電話を切ったムスメから、電話の内容を聞いてみた。
「右の絵と左の絵どっちが良いと思う?って恵夢ちゃんに聞かれたんだよ。
電話だからわたしからは見えませんよって言ったの。
恵夢ちゃんの好きな方で良いんじゃない?って言ったの。
そしたらさ。
『あなたやるもんだ!ありがとう!!』だってさ。
……。
わたし、なんか良いことしたのかね?」
……。
良いこと…?…したんじゃないかな。。たぶん。。
そんな私の言葉に、
「へぇ~。
なんだか知らないけど、褒めてくれてありがとう。
何したんだかしらないけど、問題解決したんだね。
母ちゃんも相談に乗ってくれて本当に助かったよ。
サンキュー!!」
と、ナゾのお礼の言葉を残し、ムスメはサッサと自分の部屋へ行ってしまいました。
相談に乗った覚えはないけども。。
なんだかよく分からないけど、
レミリアさんとムスメが楽しそうなら、まぁいいか(笑)