お知らせが遅れましたが、
わたしは長男の入試一週間前に、転んで靭帯を損傷してしまいました。
力士なら出場停止、とても相撲を取れる状態ではありません。
……。
しかし、残念ながらわたしは力士ではないので、
長男の付き添いには行かなくてはならない。。
そんな中、2月2日を迎えることになりました。
A校の行きは頑張りましたが、帰りは夫に迎えに来てもらいました。
本命校はやたらと駅から歩くので、はなから歩きはナシ。
自宅から車で30分という場所にあったため、またしても夫に送ってもらいました。
学校に到着すると、昨日と同じように塾の応援の先生が待っています。
塾名の入った旗もたくさん立っています。
息子の塾の応援の先生の中に、校舎長がいました。
他校の応援に行っていると思ったので、嬉しい誤算。
校舎長は常に冷静で、物事を達観してみることが出来る方でした。
そんな校舎長が激励の握手をするとき、力強く手を握り
息子に対して何度も同じ言葉を言ったそうです。
その言葉は、テスト中に効いてくることになります。
先生との握手も終わり、息子が戻ってきました。
何も言わない長男。
さすがに緊張しているようです。
「楽しんでおいで!」
いつもの言葉を長男に言いました。
その時、
ほんの一瞬でしたが、息子がわたしにギュっと抱き着いてきました。
そして、振り絞る声で言いました。
「行ってくる!」
よく聞く話ではあるけれど、受験会場である校舎に入っていく子供の姿。
本当に頼もしいです。
こんなに大きくなったのかと、小学校の卒業式より、わたしは成長を感じました。
暫くして試験も終わり、ゾロゾロと受験生が出てきました。
息子もその波の中、戻ってきました。
わたしを見つけて、緊張が解けたのか、
ホッとしたようないつもの息子の顔。
息子が嬉しそうに言いました。
「今までのテストの中で一番楽しかったよ!」
そうか。
それなら良かった。。
息子の言葉だけで充分な気がした、
本命校のテストが終わりました。
つづく。。