ひもそ日記

高1長女(ADHD)と中2次男(てんかん)の日常。たまに高2長男の男子校生活や家族のことなど。

違う家に住む家族のこと(はは)その1

わたしが小さかったころ、カルピスの原液は茶色の瓶に入っていました。
母は、市販のジュースを好まなかったので、家にあるのはお茶か、牛乳。
そんな家庭で育ったので、お中元やお歳暮で頂くカルピスは、わたしにとって
異次元の飲み物でした。。
そして、牛乳で育ったわたしには、とにかく不味い飲み物という印象。
「お中元やお歳暮でカルピス贈ってくる人って、子供の好きなものを
 全く分かっていないなぁ。 
 カルピスより焼き海苔の方がまだ嬉しいよ。。」
と、心底思っていました。
時は過ぎ、大人になって友達と一緒に歩いていた時に、喉が渇いたねという話に。
近くの自販機で買おうとなった時に衝撃が走りました。
……。
カルピスが売っている!!
おいおい、何を考えているんだ。
あんなにマズイのに売れる訳ないじゃん。。

友達に「おバカな自動販売機だね。
カルピスなんて売れる訳ないのに置いてあるよ!」と言うと。


「えっ?カルピス?普通に美味しいじゃん。
 みんな飲んでいるよ。わたしカルピス買う!」
……。
マジか!あんなに不味いものにお金を払うなんてどうかしているよ。
わたしは買うことはないね。お金が勿体ないったらないね。
そんなことを言っていたら、友達が缶を寄こしてきた。
なんだよ、結局飲めなくて寄こしてきたのか。やめときゃいいのにねぇ。
仕方ない人だね、手伝ってあげるよという思いで、飲んでみた。
……。
なんだこれは!!
めちゃくちゃ美味いじゃないか!
わたしが知っている味とは全くちがう。
こんな飲み物があったなんて!
これがホンマモン(本当)のカルピスの味ですか!!?
今まで経験したことがない衝撃でした。


なんのこっちゃない、母はメチャメチャ薄めて子供に飲ませていたという話。
水にすこーし色がついた飲み物だとずっと思っていました(笑)
この衝撃は、初めて『ホンマモン』のカルピスを飲んだ時の弟達も同じだったらしく、
今でも三人揃うと笑い話になります。
当の本人の母親は「え~そんなに違った?変わんないでしょう?」と、
やっぱり薄めのカルピスを私たちに出してくれます。
うん。。多少、昔よりホンマモンに近くなったかもね。。


おいしくもなんともないうす~いカルピス。
あれはあれで懐かしの『母の味』なのかもしれない。。