違う家に住む家族のこと(チチ)その1
まだまだ寒かった1月中旬の昼時、私の父は倒れました。
母から「車を運転中に倒れたみたい。ドクターヘリで運ばれた!」と
連絡をもらい、兄弟なんかも連れだって病院に駆け込みました。
父は、すでに人工呼吸器を取り付けられていて、オペ待ちの状態。
家族の危機に出くわした事がない私が、初めて感じた恐怖でした。
「レベル5です。最悪の状態です。覚悟してください。」
……。
医師から告げられたのは、ドラマなんかでよく聞くセリフ…。
現実味のない家族は、そうですか…と、只々呆然。。
検査の結果、クモ膜下出血だと判明しました。
それからは、慌ただしい日々の始まりです。
テンパった母が色々やらかし出しました。。
父との思い出は見ていると辛いからと根こそぎ捨て始めたり、
葬儀屋さんに「今すぐ来て下さい。もう駄目だから。」
と勝手に電話をかけてしまったり…。
そんな母の相手をしながらの毎日でした。
あれから5か月半…。
平たくいうと後遺症で「ボケ」てしまった父ですが、命は助かりました。
現在、リハビリ病院に入院しています。
ありがたい事に麻痺もなく、スタスタ歩くし、ご飯はこぼしながらも、
モグモグ食べています。
医師がいうには『奇跡』というやつらしいです。
そんな父をしり目に母は言う…。
「なんかさ、父さんさ、元気だった時とそんなに変わらない気がしない?
この人前からさ、なんだかこんな感じだったし。。
私さぁ~なんで根こそぎ捨てちゃったんだろう。。勿体ない……。」
……。
知らねえよ(笑)
父が助かったから言える母の憎まれ口。
全部ひっくるめて私が思うコトは一つだけ。
父さん、
生きててくれてありがとう。。
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