ひもそ日記

高1長女(ADHD)と中2次男(てんかん)の日常。たまに高2長男の男子校生活や家族のことなど。

違う家に住む家族のこと(しゅうとめ)その1

しゅうとめさんは、いつも明るくてどこかとぼけた義母でした。
「グッド、グッド!」が口癖で、ケセラセラを地でいくような人。。
夫の家族は夫以外『ほにゃららカガク』の熱心な信者さんなので、
若い頃は正直、しゅうとめさんの異次元のお話が、
何を言っているのかサッパリ分からなかったり、
価値観の違いで戸惑う事も多々ありました。。
でも優しくて、とぼけたしゅうとめさんが大好きだったので、
嫁姑問題!!みたいなことは1度もなかった気がします。
そんな姑の異変に気が付いたのは1年前でした。。
ある日夫は仕事中に怪我をしてしまい、自ら救急車を呼びました。
付き添いが必要だという事で、夫は姑に電話…。
「出かけるから無理…。」と姑に断られ、一人救急車で病院へ。。
入院中の私は、そんな事があったとはつゆ知らず、夜遅く姑から話を聞いた義兄から電話をもらって、初めて夫の事故を知ることに…。
「お袋から聞いたよ!弟の容態はどう?意識は戻ったの?足がモゲたんだって!?」
……。。
意味が分からない。
足がモゲたってどういうこと?
意識は戻ったの?って何のこと?
そうこうしているうちに、会社の方からも電話が掛かってきました。
「ご主人、機械に指を挟んで3本骨折しちゃったよ~。」と。
指が3本ポキッと折れるのと、足がモゲたじゃ場所も違えば、重症度も
全く違う…。意識だって最初からあるじゃないか。。
伝言ゲームにしたってひどすぎる。。
それからも、少しづつ少しづつ、姑の言動はおかしくなっていきました。
何度か家族に言ったけど、「お母さんは元々惚けてるし、年だからねぇ。」
と取り合ってもらえない。。
みんなが気が付かないなら、わたしの気のせいなのかな。。
そうか。。年のせいかもな、、。
だんだん、わたし一人が大騒ぎをしているようで恥ずかしくもなり、
わたしも、『年のせいだとに思うコト』にしました。
月日が経ってお正月、、夫の怪我の話になりました。
まだ指で良かったよね~なんて、みんなで話をしていたら、
姑が一言…。

   「全然知らなかった…。
         お母さんにも教えてよ。」
 みんなは「言ったよ~。」なんて笑っていたけれど、私は全く笑えない。。
だってこれは多分そうだから。。
        

         『認知症』
間違いない…。
こうして私は姑を、病院に連れて行きました。
この時のわたしは、「これから私がやろうとしているコトは正しい!!」
と思っていました。
でも姑と住む『家族』の気持ちは違いました。
わたしには、理解し難いものでした。
これが『信仰の力』っていうものなのかな…と思いました。。
夫と私は散々話し合い、ある選択をしました。。
いまでも夫と私が決めたアノ選択が、
合っているのか
間違っているのか
          私には分かりません…。 
ただ1つ分かることは、
しゅうとめさんは、どの選択を『周り』がしても
『グッド、グッド!』と言えてしまう強いひと。
それは、今までも『これから先も』きっと変わらない。
そんなコトを考えしまうと、
歯がゆくって、なんだか泣けてくる。
    おかあさんには、元気で笑っていて欲しい…。 
             只々それだけです。。