ひもそ日記

高1長女(ADHD)と中2次男(てんかん)の日常。たまに高2長男の男子校生活や家族のことなど。

気づけなくて、ごめんね。

中学に進級するにあたり、先日次男のWISKの検査をしてきました。
支援学級に移る為に、8歳の頃にやって以来でした。
途中で寝てしまうハプニングもあり、休憩を入れつつの検査でした。
本人的には「全力でやりきったから、悔いはないよ。」とのことでした。
検査をして下さった先生に、息子の検査の感じを聞いてみましたが、
物凄く困った顔で、「色々と課題がありますね。詳しい事は結果が出た時に。」
と、おっしゃっていました。


……。
こりゃあ、なんかの項目で引っかかってるなと母の感が働きました。


言語理解の項目だろうか。。人の話最後まで聞かないところあるし。。
それとも知覚推理か?目で見て理解し考えるとか、苦手だしな。
ワーキングメモリーなんて項目も、記憶力がすこぶる悪い次男は引っかかってそう。
処理速度の項目は、前回一番酷かったし、そうそう変わらない気がする。。
どれもこれも怪しいけど、まぁ仕方ないかと思っていました。


先日、次男坊のウィスクの結果が出ました。
なんかの項目で引っかかっているなというレベルではなく、
全ての項目が軒並み下がっていました。
IQ的には軽度の知的障害に入るレベルだそうです。


これには驚きました。
学年相応の勉強をし、学校のテストも受けていたので、
知的に障害があるとは思っていませんでした。
ただただ、持病の関係で他の子より時間がかかる。
この子はゆっくりタイプなんだと思っていました。
なんてこった!!今まで見当違いの勉強をさせていた。。


家に帰ったあと、次男に結果が出た事を話しました。
念のために、ふざけて受けてないか?全力を出し切ったか聞いてみました。


「全力か!って聞かれたら、力の加減とかが分からないから覚えてないけど。
 とりあえず問題はわけワカメ!(わけが分からない!)」


……。
そうか。。
わけワカメだったのか。。


なんだかごめん。
8才の時に、処理速度しか引っかかってなかったから油断してた。
さぞや今まで生きにくかっただろうな。
周りが何言ってるか分からない事も多かったよね。。
そんな話を次男坊にしてみたら、笑いながら次男が言いました。


「みんながさ、何言ってるのか分からないなぁと思うことはあったけどさ。
 僕別にさ、今までちっとも困ってないよ。 
 困ったら母ちゃんに言うからさ、心配しなくていいよ。」


そんな次男のコトバに救われて、ちょっと泣いてしまった、
次男12才の誕生日でした。

ムスメと歯医者さん その2

2か月に一度の歯医者さんでの虫歯チェック&フッ素。
先日、ムスメと行って来ました。
そこで、またもやガチャガチャの話が出てきました。
診察室での先生とムスメのやり取りを、治療中のわたしは、
またしても大きな口を開けてきく羽目に。。


「ガチャガチャのコイン、助手の人からもらってるかな?」
先生がムスメに尋ねました。


するとムスメは答えました。
「いえ、助手の人はスッカリ忘れている様なので、くれることはありません。
 一度、そのことを受け付けのお姉さんに話したら、毎回くれます。
 受付のお姉さんは、記憶力がとても良いですね。」


……。
おい、ムスメ。。
それじゃぁ、助手の方の記憶力がすこぶる悪いみたいに聞こえるじゃないか。。
助手の方、すぐ傍にいるのに、何てことを( ;´Д`)
もう何度も出くわしている場面だけど、こんなとき、穴があったら入りたい。。
何を言い出すか分からないムスメに「ヒヤヒヤドキッチョ」状態です。


その話を聞いた助手の方は、ごめんね~とコインをムスメに渡していました。
もうっっ。なんだかスミマセンって感じです。。


すると先生。。
「いやいや、僕の質問に的確に答えているじゃないですか。
 大人の対応が出来ていますよ、ムスメちゃん。」


……。
大人な?対応…。
そうかな。。確かに質問には答えていますが、大人な対応とはとても。。


「最近のお子さんってこちらが質問しても、小さい声でハイ…っていうとか、
 はたまた頷くだけみたいなお子さんが多いんですよ。
 だからムスメちゃんは受け答えができて大人だなって思いますよ。」


……。
なるほどー。そういう意味で大人な対応ってことかぁ。
わたしは毎回ムスメの発言にヒヤヒヤしてるので、
そんな目で子供を見たことがなかったな。


ちと反省しつつも、ここの歯医者さんの解釈、とても有難い!
と思った出来事でした。

ムスメと歯医者さん その1

我が家が通う歯医者さん、待合室にガチャガチャが置いてあります。
治療が済んだ小学生までの子が、コインをもらえます。
そのコインでガチャガチャが出来るシステムになっていました。
中学生になったばかりの頃のムスメ、勝手に歯医者さんに直談判していました。


「中学生になったわたしは、もうコインは貰えないんでしょうか?
 ガチャガチャが出来る弟を、羨ましいなと眺めているだけでしょうか。」


治療中だった私は、大きな口を開けていました。
ムスメと先生とのやり取りが聞こえていても
残念ながら口は挟めません。
ムスメ節炸裂。。
先生ごめんなさい。。


ムスメの話を聞き、先生が優しく言いました。
「そんなコトないんだよ。
 そっか、急にコイン貰えなくなったら寂しいよね。
 気が付かなくてごめんね。ガチャガチャしてってね。
 助手の人にコインもらってね。」


……。
こういうコトをサラッと言えてしまうお医者さんってスゴイと思う。
世の中にゃ、ご機嫌斜めなお医者さんも多いのに。


後ほど、先生にお礼を言いました。すると、
「とんでもないです。
 フッ素苦手なのにムスメちゃん毎回頑張っているじゃないですか!
 ガチャガチャ位、いつでもどうぞですよ♪」と、おっしゃる。


……。
優しい。。
医師の鑑みたいな人ですな。
先生のジェントルマンっぷりに暫しウットリ。。


そんな中、先生がいいました。
「50代の男性の患者さんで、ガチャガチャがしたいという方がいるので、
 毎回コインをお渡ししているんです。
 気に入った物があたると、大喜びしている声が、診察室にも聞こえてくるんです。
 感情表現が豊かな方なんですよね。
 人と違うことが言える、出来るって大切なコトだと思うんです。
 だからムスメちゃんの個性も絶対大事にしてあげてくださいね。」


……。
50代の男性、何が当たって大喜びしたんだろう。。
景品、、消しゴムでできた動物やら食べ物しかないんだけどな。
コインを貰って大喜びをしているムスメを横目に、ボンヤリと思いました。