詰めが甘いおとこ。。
それが我が家の長男だ。。
歴代の担任からもお墨付きなので、間違いないと思う。
そんな長男が、学校行事でキャンプに出掛けている。
学校からの持ち物表を見ながら荷造りをし、出掛けた。
昼食用にパンを持参しなくてはならないので、袋に入れて渡した。
かれは、見事にそれを忘れて行き、代わりにその辺の袋に入れて置いてあった、
夫の5足で980円の仕事用の靴下を持って行かれた。
パンは確か2日分の昼食用だったはず。。
昼飯を忘れ、靴下を持って行った息子。。
将来同窓会で確実にいじられるだろう。。
息子よ……。
いいネタ持っているね。。
ほんと、詰めが甘いおとこだよ・・。
ムスメがお友達と、プールに行きました。
特性のある子達での行動は、なにが起こるか分からないので、
親の下準備が必要です。
何度も親御さんたちと連絡を取り合い、無事にプールを終えました。。
しかし
帰りの電車で、少し事件が。。
男の子の一人が、電車賃がなくて下りられなくなってしまった。
それはたいへん!!と、皆で真剣に考えたそう。
「募金活動の様に皆で並んで、お金をくださいとお願いする?」
「それとも皆で駅に泊まる?」
「それか、お金を忘れた子が、皿洗いしてお金を稼ぐ?」
どの案が良いか分からなくなってしまったとムスメから電話が
ありました。
……。
おいおい、まてまて。。
あなた達の案どれも無謀だぞ(笑)
それなら、お金を貸してあげなさいな。
気楽な感じでムスメに伝えたけれど、
ムスメは、困り声で言いました。
「学校の規則でお金を貸しちゃいけないの。
だから、み~んなで悩んでたんだよ。
どうすれば退学にならないで、お金貸せれる?」
……。
……そうか。。
お金を貸したら、学校の規則を破っちゃう。。
だからみんなで、アイデア出し合って悩んでいたんだね。。
大丈夫だよ。もし何かあったら、かあちゃんが、学校に言ってあげるから。
それで安心したのか、ムスメがお金を貸して、事なきを得ました。
良かった。。
数分後、わたしの携帯にメールがきました。。
「お金を貸してくれてありがとうございました。
この御恩は一生わすれません。
さようなら。」
……。
お金が足りなくなってしまった子は、
わたしとメル友になったムスメの友達の男の子でした(笑)
ムスメが転院することになりました。
次男と同じ主治医の先生に診てもらえることになり、
東京の端の病院へ。。
ムスメは、初対面の人と目を合わすことが苦手なので、
事前に問診等をしてくれる見習いドクターみたいな人にも、態度悪し。。
終始ため息をつくか、髪の毛をいじって落ち着かない様子。
……。こちらがため息をつきたい。。
少し待ってから、主治医の先生の診察。。
仏頂面のムスメとは初対面でしたが、さすがプロ!
ムスメをみただけで、次々に特性を当てていきました。
ムスメの足首を診て、ほほうと頷く。
「お姉ちゃんは、いつもつま先立ちで歩いているね。
ほわんって感じが好きなのかな?」
ムスメは、その言葉に仏頂面をやめ、大興奮。
「なんでわかったの?
あなた様もほわんが好きなタイプですか?」
……。
ムスメは昔からなぜか、初対面の大人と話すとき、
『あなた様』という。。
不思議なんだけどこれも個性ってことかなぁ。。
先生はニッコリ笑って言った。
「はい。好きですよ。
浮いてる感じがして楽しいよね。
でも毎日やると足首が弱っちゃうから、気を付けようね。」
ムスメ少し悩んだ挙句、
「そうなんですか。。
良いこと教えてくれてありがとうございます。
じゃぁ、もう死ぬまでやりません。」
……。
その決意表明はなんじゃい?
ただムスメはその後はニコニコして飛び跳ねていたので、
転院して良かったなと思いました。。