ひもそ日記

高1長女(ADHD)と中2次男(てんかん)の日常。たまに高2長男の男子校生活や家族のことなど。

長女と次男(放課後デイ)その2

ふたりが通う放課後デイは、月に1回イベントがあります。
先日ふたりは、工場見学に行ってきました。
楽しかった?とか、皆と仲良く出来た?とかありきたりなコトを
尋ねただけなのに、ムスメの回答はいつでもトンチン。。
「なんかね、茶色っぽいのでお腹ふくれたわ~。そんなコトよりさぁ、
 今チョコがあったとしたら、私は食べれるでしょうかっ?」
……。
お腹がいっぱいだったとしても、チョコはどうせ食べるんだろ。。?


チョコを食べながら、そういえばお土産を貰ったんだ~と
ガサゴソとカバンをあさるムスメを放って置いて、
次男にも聞いてみた。
「茶色っぽいのはね、日本じゃないんだよ。アフリカとかのやつ。
 知ってるんだけどなぁ。知らないものかもなぁ。」
……。
…駄目だ、、更に分からない。。
そんな中、そうそう、これこれと、ムスメが取り出したのは『午後の紅茶』。。
  うん…。ムスメと次男のヒントで、正解できたら神だな。。


気持ちを切り替えて、案内の人の説明は分かりやすかった~?
と、ムスメに聞いてみた。
「あの人の事か。。もしかして母ちゃんの友達?
 友達だったらさ、なんか悪口みたく
        なっちゃうけど大丈夫かな…?」
…。
うん…。『あの人』には会ったことがないからね。
誰だか知らないけどさ、多分友達じゃないから平気。。
いらぬ心配をありがとう。。


「あの人ねぇ。なんだかゴニョゴニョ言ってたね~。
 声がやたらと大きくてさ。
 紅茶、紅茶!ってうるさくってさぁ。
 紅茶は分かったから!って思ってたよ。。
 …そうだ!茶色っぽいの、紅茶だった!!
           紅茶って知ってる?」
 …。
 うん…。知ってるよ。
 たぶん、み~んな知ってる。。
 だって、『麦茶』と同じくらい有名だからさ、、紅茶はさ。。
 特に『午後の紅茶』はね。。
 午後ティーって言ったりもするよね。。


「わおっ!もしかして、英語で言うとゴゴティなの!?
     母ちゃん、がいじんみたい!  
                  マジスゲー!!」 
  
       1っこも嚙み合わない……。
     
      これがadhdのムスメを持つ
                我が家の日常…。
      
             残念ながら珍しい出来事ではございません。。 





違う家に住む家族のこと(チチ)その1

まだまだ寒かった1月中旬の昼時、私の父は倒れました。
母から「車を運転中に倒れたみたい。ドクターヘリで運ばれた!」と
連絡をもらい、兄弟なんかも連れだって病院に駆け込みました。
父は、すでに人工呼吸器を取り付けられていて、オペ待ちの状態。
家族の危機に出くわした事がない私が、初めて感じた恐怖でした。
「レベル5です。最悪の状態です。覚悟してください。」
……。
医師から告げられたのは、ドラマなんかでよく聞くセリフ…。
現実味のない家族は、そうですか…と、只々呆然。。
検査の結果、クモ膜下出血だと判明しました。


それからは、慌ただしい日々の始まりです。
テンパった母が色々やらかし出しました。。
父との思い出は見ていると辛いからと根こそぎ捨て始めたり、
葬儀屋さんに「今すぐ来て下さい。もう駄目だから。」
と勝手に電話をかけてしまったり…。
そんな母の相手をしながらの毎日でした。


あれから5か月半…。
平たくいうと後遺症で「ボケ」てしまった父ですが、命は助かりました。
現在、リハビリ病院に入院しています。
ありがたい事に麻痺もなく、スタスタ歩くし、ご飯はこぼしながらも、
モグモグ食べています。
医師がいうには『奇跡』というやつらしいです。
そんな父をしり目に母は言う…。
「なんかさ、父さんさ、元気だった時とそんなに変わらない気がしない?
この人前からさ、なんだかこんな感じだったし。。
私さぁ~なんで根こそぎ捨てちゃったんだろう。。勿体ない……。」
……。
知らねえよ(笑)

父が助かったから言える母の憎まれ口。
全部ひっくるめて私が思うコトは一つだけ。


    父さん、
                           生きててくれてありがとう。。


















次男のこと(日常)その1

近所に住んでいる『ドンじじ』は、次男の天敵だ。
一風変わったドンじじは、テレビなんかで仕入れたネタを、
コメントしながら、いつも近所をウロチョロしている。
誰もが、わざわざ関わりたくない…そんなタイプの爺さんです。
そんなドンじじが、最近ラッパを始めました。
何故だか分からないけど、たいてい外に出て吹きに来る。
プピョ~とかプピ~とか鳴らしながら、毎日朝夕練習している。


音に敏感な次男坊、ある日とうとう切れました。。
「毎日毎日!プピョ~ってうるさいんだよ!!」
そんな次男が、怒りながら取りに行ったのがリコーダー。。
負けじと小学校の課題曲を吹き始めました。
ドンじじがラッパを吹けば、次男もリコーダーを吹く。
そんな日々を過ごして数週間。。
次男は課題曲をマスターしました。
ドンじじのラッパも、プピョ~からスピョ~に見事昇格しました。


ある日玄関を掃除していたら、ドンじじから声を掛けられました。
「毎日毎日、笛吹き頑張っているね!たいした男だ!!」
……。。


その言葉そっくりお返しいたしましょうか。。